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什么预览版?
【1】 プリビズの目的
プリビズを制作する目的は幾つかあります。作品ごとにその目的や優先度は変わってくるとは思いますが、主にどんな目的があるかを明確にしておきます。
①カメラワークと尺出し
これは、プリビズを作成する基本的な目的です。カメラワーク(レンズや画角なども含め)を決めて、編集を含めた映像として繋ぎ、そのシーンの尺を出します。カメラをつける為に最低限必要なアニメーションもつけてあります。 その際にはカメラのレンズや被写体までの距離など、その映像が再現出来る情報も 一緒にお渡し出来ます。
➁カメラワークなどから割り出す撮影工数
これは、背景に何が見切れるか、何メーターのグリーンバックが必要か、セットの大きさの確認や、エキストラの数は何人ぐらい必要か?など、主に撮影当日に必要な様々なコストを割 り出す目的です。
③普段見た事が無い物の具現化
これは、モンスターや巨大な宇宙船など、実際に見た事が無い物や、見た事がある物 でも動物などの動きなど、コントロール出来ないものを表現し、それによりキャスト、スタッフの共通認識を作り、実際の撮影の補助となる映像を作成します。 この場合、グリーンマンやアクターの演技に関わる場合は、アニメーションを出来るだけ緻密にする必要があります。
※基本的には①の内容がプリビズの目的の本分であり、それありきの➁、③という事になります。なので、➁だけや③だけが欲しいというお話しをされた処で、まずは基本であり本分の①を作ってからの追加作業となる事をご理解頂ければと思います。
【2】 プリビズを作成するにあたり
プリビズを作成するにあたり、作成する目的と、どの部分が重要なのかを明確にし、無駄な時間や費用が掛からない様にする事をお勧めします。その為に必要な事として、以下の3点を行う事をお勧めします。
① 監督との打ち合わせ
撮影では監督と撮影監督がカメラワークとそこの中に入り込む内容をどう捉えるか、事前に打ち合わせをするかと思いますが、プリビズでも同様にそのシーンをどの様に表現したいかを、監督と直接打ち合わせをする事が非常に大切な事になります。そのシーンに何を求めるのかを的確に言って頂く事により、求めるものを具現化し、撮影に役立つプリビズの作成が可能になります。 ここで、監督ではないスタッフ(多くは、プロデューサーやアシスタントディレクターなど)との打ち合 わせで作業を進めた場合、監督チェックにて、新たな要求や修正作業が発生する事が多く、そうなると時間(=お金)の無駄に繋がってしまうので、欲しいものが明確に分かっている監督との打ち合わせは必ず行うべきだと考えます。
② 何か欲しい情報かを明確にする
プリビズを制作する際に、数ある目的の中で、どこの情報が欲しいのかを明確にして作成する事が確実に撮影に役立つプリビズを作成する事に繋がります。 カメラ情報なのか、アニメーションの精度なのか、背景の見え方やエキストラの数出しなのか、案件によって目的も違うと思うのでそこを明確にお伝えください。
③ 修正作業の制限
我々は通常修正作業は 1 回、多くても 2 回までとさせて頂いております。先にあげた2点がはっきり決まっていない場合に多いのですが、プリビズという事で何度も修正作業を繰り返す事例があります。映像を見てから分かるという事も確かにあるかと思いますが、資料 や演出事項の伝え漏れが原因の場合も多々あります。それによって修正作業を繰り返す事は、時間と予算の無駄使いにしかなりません。その様な面からも、修正作業は 1 回まで等の制限をつけて制作する事にしております。その制限がある事で、最初のヒアリングで必要な条件や資料などをきちんと準備した状態で行う 事が出来、無駄な時間と作業を減らしてゆけます。
※これら3点が出来てない場合は、見積もり以上の時間や金額が発生する可能性が高いという事をご理解頂ければと思います。
【3】 納品物に関して
基本的に、プリビズの納品物としては、『プリビズの完成映像』と『カメラデータ(カメラログ)』という事になります。 但し、モデリングも含め、アニメーション工数も全て含めた見積もりを作成し、その金額を全額お支 払い頂ける場合は、そのプリビズ制作に使用したモデルデータ及びアニメーションデータもお渡し する事は可能です。
見積もり金額から値引きをした際には、最初にお話をしたプリビズとして必要な『プリビズ完成映 像』と『ご希望のメジャーメントやカメラデータ』の納品のみとさせて頂きます。
これは、「プリビズ制作」と「アニメーション制作」の区分けをする為です。最近は、特にフル CG 映像作品の場合、プリビズ制作とレイアウト作業、プライマリーアニメーション作業の垣根が曖昧に考えられている場合もある為、プリビズ制作の際には、あくまでプリビズ映像に必要な要素を満たしているアニメーションで線引きをさせて頂いております。